ゼリア新薬工業のNSAIDs外用剤「エパテックゲル3%・クリーム3%・ローション3%」が販売中止になります。
(ゼリア新薬工業webサイトより)
中止時期はいつ?
もうすでに供給中止されはじめているようです。
剤形 | 供給中止時期 |
ゲル | 2018年3月~6月 |
クリーム | 2017年12月~2018年2月 |
ローション | 2018年2月 |
エパテックってどんなくすり?
販売名 | エパテックゲル3%・クリーム3%・ローション3% |
名前の由来 | 「epoch-making(画期的な)」をもじった(言い換え)名称 |
一般名 | ケトプロフェン |
会社名 | ゼリア新薬工業(株) |
薬効 | 経皮鎮痛消炎剤 |
効能・効果 | 下記の疾患並びに症状の鎮痛・消炎 変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、 上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛 |
販売開始時期 | 1986年8月(ゲル) |
えぽっくめいきんぐ…!こういう名前の由来好きです。夢があるよね。
エパテックは、1986年に発売されたケトプロフェン外用剤です。
モーラスパップ30mg(旧販売名:モーラス30)が1988年発売なので、実はモーラスよりもベテランさんです。
なんで中止になったの?
諸般の事情。
時代の流れとともに処方量が減少しているのか、第2回NDBオープンデータ(診療年月:H27年04月~H28年03月)にはいらっしゃいませんでした。
ただエパテックの所属する「鎮痛,鎮痒,収斂,消炎剤」という分類は、年間400万枚(本)以下の薬剤は表示されない修羅の分類なので、本当に処方量が少ないのかはわからず。
ちなみにTOP100入りしていたセクターローションは、年間1,000万本くらいでした。結構多い。
でもモーラステープL40mgとか年間3億枚くらい出てますからね。すごいですね。
代替品はあるの?
ケトプロフェン製剤、意外にも貼付剤以外の外用剤は少なかったです。
同一剤形品はセクタークリーム・ゲル・ローションのみでした。
薬価はセクターの方がちょっぴりお高い。
エパテック | セクター | |
クリーム | 3%1g:5.30円 | 3%1g:6.70円 |
ゲル | 3%1g:5.30円 | 3%1g:6.70円 |
ローション | 3%1g:5.30円 | 3%1mL:6.70円 |
(薬価は2018年2月現在)
OTCのケトプロフェン製剤は、現状オムニードケトプロフェンパップ(ケトプロフェン・l-メントール)くらいしか無さそうです。
OTCにケトプロフェンクリームとかゲルあっても良いのになぁと思います。
何で無いのかしら。
参考文献
1)エパテックゲル3%・クリーム3%・ローション3% 販売中止のご案内, ゼリア新薬工業(株),http://zeria-online.com/di/epatec/detail/info08.html.