ケーワンカプセルが販売中止になります。 | ぼうそう医薬情報室

ケーワンカプセルが販売中止になります。

エーザイのビタミンK製剤「ケーワンカプセル10mg・20mg」が販売中止になります。
なお、ケーワン錠は販売継続です。


(エーザイwebサイトより)

参考 【製造販売中止のご案内】ケーワンカプセル10mg、20mg[PDF] エーザイ(医療従事者向け)

中止時期はいつ?

2018年4月に中止予定です。

ケーワンってどんなくすり?

販売名 ケーワンカプセル10mg・20mg
名前の由来 ビタミンK1のK1をケーワンと発音し、そのまま商品名とした。
一般名 フィトナジオン
会社名 エーザイ(株)
薬効 ビタミンK1
効能・効果 1. ビタミンK欠乏症の予防及び治療
各種薬剤(クマリン系抗凝血薬、サリチル酸、抗生物質など)投与中に起こる低プロトロンビン血症、胆道及び胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害、新生児の低プロトロンビン血症、肝障害に伴う低プロトロンビン血症
2. ビタミンK欠乏が推定される出血
販売開始時期 1969年1月(カプセル)

ケーワンは、1963年に発売されたビタミンK1製剤です。
1962年に錠剤が発売された後、1969年にカプセル剤が発売されました。

錠剤の後にカプセル剤が出てきたんですね~。
ちょっと珍しい気がします。
カプセル剤を発売した経緯を調べたかったのですが、見つけられませんでした…。

単に容量を大きくしようとしたら、錠剤に成型出来なかったってことなのかしら?

なんで中止になったの?

需要低下に伴いやむなく販売を中止させていただくことになりました。」とのことです。
ビタミンK製剤は、K2の方が良く使われているイメージがあります。

ビタミンK1は植物性食品、ビタミンK2は動物性食品に多く含まれますが2)、特にどちらの成分が良い・悪い等は無さそうです。

日本人の食事摂取基準(2015年版)にも、『ヒトにおける腸管からの吸収率や血中半減期がそれぞれ異なることより、生理活性も異なるものと考えられる。しかし、ビタミンK 同族体の相対的な生理活性を決定する根拠は乏しい』と記載がありますし、実際摂取基準も「ビタミンK」として設定されています。3)

代替品はあるの?

ケーワン錠5mgがあるので、今後はそちらを使用すれば良いかなと思います。
また、同一有効成分の薬剤としては、カチーフN錠5mg・10mg・散10mg/gや、後発品があります。

販売名 会社名
ケーワン錠5mg エーザイ
カチーフ錠5mg・10mg、散10mg/g 日本製薬=武田
ビタミンK1錠5 コーアイセイ
ビタミンK1錠5mg「ツルハラ」 鶴原

 

ちなみにビタミンK2製剤としては、ケイツーやグラケーなどがあります。
ケイツーは適応かぶってるけど、グラケーは適応が全然違うのでご注意を。

販売名 適応
ケイツーカプセル5mg ビタミンKの欠乏による次の疾患及び症状
(1)新生児低プロトロンビン血症
(2)分娩時出血
(3)抗生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症
(4)クマリン系殺鼠剤中毒時に起こる低プロトロンビン血症
ケイツーシロップ0.2% 新生児出血症及び新生児低プロトロンビン血症の治療
新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症の予防
ケイツーN静注10mg ビタミンKの欠乏による次の疾患及び症状
(1)胆道閉塞・胆汁分泌不全による低プロトロンビン血症
(2)新生児低プロトロンビン血症
(3)分娩時出血
(4)クマリン系抗凝血薬投与中に起こる低プロトロンビン血症
(5)クマリン系殺鼠剤中毒時に起こる低プロトロンビン血症
グラケーカプセル15mg 骨粗鬆症における骨量・疼痛の改善

 

参考文献
1)【製造販売中止のご案内】「ケーワンカプセル10mg、20mg」, エーザイ(株), https://medical.eisai.jp/news/products/pdf/KK1362AKI.pdf.
2)ビタミンK解説, 「健康食品」の安全性・有効性情報, 国立健康・栄養研究所, http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail17.html.
3)日本人の食事摂取基準(2015年版)報告書, 厚生労働省, http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114399.pdf.