アジレクトが発売されました

6月11日に、パーキンソン病治療薬の「アジレクト錠」が発売されました。

アジレクト錠

販売名(一般名) 会社名 備考
アジレクト錠0.5mg・1mg
(ラサギリンメシル酸塩)
武田 MAO-B阻害薬
適応:パーキンソン病


(武田薬品工業webサイトより)

アジレクトは、覚原じゃないエフピーです。以上!

だとちょっと雑すぎるのでもうちょっと比較のポイントを。

まず効能・効果と用法・用量。
アジレクトの方がカンタンでわかりやすいです。1日1回1錠ってステキ。

また、代謝酵素が違います。
エフピーはCYP3A4と2D6で代謝なのに対し、アジレクトはCYP1A2で代謝。
どっちが良い、というわけではないですが、併用薬剤によって選択することが可能になりました。

ただしエフピーは後発品があるので、成分としての値段はお高いです。
アジレクト錠1mg 948.50円に対し、エフピーOD錠2.5×4錠が1,207.60円。
セレギリン塩酸塩錠2.5mg「アメル」×4錠が694.00円。(2018年6月現在)

セレギリンの1日量を10mgで計算すると、ちょうどエフピーとセレギリンGEの間くらいの価格設定ですかね。
セレギリンの1日量を7.5mgとしたら、アジレクトが一番お高くなります。

 

個人的な総括としては、ちょっと使いやすいエフピーってイメージです。
アジレクトの発売を機に、パーキンソン病治療の中でMAO-B阻害薬の存在感が増すのではないでしょうか。

参考 パーキンソン病治療剤「アジレクト錠」の日本における発売について[PDF]武田薬品工業

 

参考文献
1)パーキンソン病治療剤「アジレクト錠」の日本における発売について, 武田薬品工業(株), https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2018/azilect_launch/.