12月3日、急性骨髄性白血病治療薬のゾスパタが発売されました。
ゾスパタ錠
販売名(一般名) | 会社名 | 備考 |
ゾスパタ錠40mg (ギルテリチニブフマル酸塩) |
アステラス | 適応:再発又は難治性のFLT3遺伝子変異陽性の急性骨髓性白血病 *先駆け審査指定品目 |
(アステラス製薬webサイトより)
ゾスパタはFLT3という遺伝子変異を持つ、再発・難治性の急性骨髄性白血病(AML)に使う薬剤です。
他の薬剤とは併用せず、単剤で投与します。
大体注射が多いAML治療薬の中で、単剤経口投与のみで治療が出来るのって魅力的だなぁと思います。
入院しているならともかく、通院は大変ですからね…。
ちなみにFLT3遺伝子変異は、乳がんのHER2みたいな予後不良因子として知られている変異です。
今回、そのための治療薬が開発されたことで、乳がんのハーセプチンみたいなブレイクスルーが起きないかなぁと期待しています。
現在、寛解導入療法や造血幹細胞移植後の維持療法でも開発が進められているようなので、今後に期待の薬剤です!
参考 FLT3阻害剤「ゾスパタ錠40mg」 日本での新発売のお知らせ -急性骨髄性白血病の患者さんに新たな治療選択肢を提供-アステラス製薬
参考文献
1)FLT3阻害剤「ゾスパタ錠40mg」 日本での新発売のお知らせ -急性骨髄性白血病の患者さんに新たな治療選択肢を提供-, アステラス製薬(株), https://www.astellas.com/jp/ja/news/19836.