
2019年9月20日、新医薬品と報告品目が承認されました!

薬価収載は11月の見込みです。
製造販売承認品目の一覧
今回承認された新医薬品・報告品目の一覧です。
会社名をクリックすると、各社のニュースリリースに飛びます。
(直PDFのリンクもありますので、ご注意ください。)
新医薬品(11月薬価収載見込み)
販売名(一般名) | 製造販売会社 | 備考 |
エクフィナ錠50mg (サフィナミドメシル酸塩) |
MeijiSeika *販売:エーザイ |
MAO-B阻害薬 適応:レボドパ含有製剤で治療中のパーキンソン病におけるwearing off現象の改善 |
エベレンゾ錠20mg・50mg・100mg (ロキサデュスタット) |
アステラス | 低酸素誘導因子(HIF)プロリン水酸化酵素(PH)阻害薬 適応:透析施行中の腎性貧血 |
コララン錠2.5mg・5mg・7.5mg (イバブラジン塩酸塩) |
小野 | HCNチャネル遮断薬 適応:洞調律かつ投与開始時の安静時心拍数が75回/分以上の慢性心不全 ただし、β遮断薬を含む慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。 |
トリンテリックス錠10mg・20mg (ボルチオキセチン臭化水素酸塩) |
武田 *提携:ルンドベック |
セロトニン再取り込み阻害・ セロトニン受容体調節薬 適応:うつ病・うつ状態 |
ベネクレクスタ錠10mg・50mg・100mg (ベネトクラクス) |
アッヴィ | 経口BCL-2阻害剤 適応:再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む) |
ラスビック錠75mg (ラスクフロキサシン塩酸塩) |
杏林 | キノロン系経口抗菌薬 適応:<適応菌種>略 <適応症>咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、中耳炎、副鼻腔炎 |
アイベータ配合点眼液 (ブリモニジン酒石酸塩/チモロールマレイン酸塩) |
千寿 *販売:武田 *提携:大塚製薬 |
適応:次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症 |
ハルロピテープ8mg・16mg・24mg・32mg・40mg (ロピニロール塩酸塩) |
久光 *販売:協和キリン |
適応:パーキンソン病 |
リティンパ自科用250μgセット (トラフェルミン(遺伝子組換え)) |
ノーベル | ヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)製剤 適応:鼓膜穿孔 |
イスパロクト静注用500・1000・1500・2000・3000 (ツロクトコグ アルファ ペゴル(遺伝子組換え)) |
ノボ | 適応:血液凝固第VIII因子欠乏患者における出血傾向の抑制 |
クリースビータ皮下注10mg・20mg・30mg (ブロスマブ(遺伝子組換え)) |
協和キリン | 抗FGF23抗体製剤 適応:FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症 |
フィアスプ注フレックスタッチ、ペンフィル、注100単位/mL (インスリン アスパルト(遺伝子組換え)) |
ノボ | ノボラピッドの処方変更製剤 適応:インスリン療法が適応となる糖尿病 |
ブリニューラ脳室内注射液150mg (セルリポナーゼアルファ(遺伝子組換え) |
バイオマリン | 適応:セロイドリポフスチン症2型 |
報告品目(11月薬価収載見込み)
販売名(一般名) | 製造販売会社 | 備考 |
アレジオンLX点眼液0.1% (エピナスチン塩酸塩) |
参天 *コ・プロ:田辺三菱 |
アレジオンの高用量製剤 適応:アレルギー性結膜炎 |
テセントリク点滴静注840mg (アテゾリズマブ(遺伝子組換え)) |
中外 | 適応:PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌 |
テリボン皮下注28.2μgオートインジェクター (テリパラチド酢酸塩) |
旭化成ファーマ | 適応:骨折の危険性の高い骨粗鬆症 |
ダルベポエチン アルファBS注5μg・10μg・15μg・20μg・30μg・40μg・60μg・120μg・180μgシリンジ「JCR」 (ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続1]) |
JCRファーマ *販売: キッセイ |
ネスプのバイオ後続品 適応:腎性貧血 |
ダルベポエチン アルファBS注5μg・10μg・15μg・20μg・30μg・40μg・60μg・120μg・180μgシリンジ「三和」 (ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続2]) |
三和化学 | ネスプのバイオ後続品 適応:腎性貧血 |
ダルベポエチン アルファBS注5μg・10μg・15μg・20μg・30μg・40μg・60μg・120μg・180μgシリンジ「MYL」 (ダルベポエチン アルファ(遺伝子組換え)[ダルベポエチン アルファ後続3]) |
マイランEPD | ネスプのバイオ後続品 適応:腎性貧血 |
テリパラチドBS皮下注キット600μg「モチダ」 (テリパラチド(遺伝子組換え)[テリパラチド後続1]) |
持田 | フォルテオのバイオ後続品 適応:骨折の危険性の高い骨粗鬆症 |
ベバシズマブBS点滴静注100mg・400mg「第一三共」 (ベバシズマブ(遺伝子組換え)[ベバシズマブ後続2]) |
第一三共 | アバスチンのバイオ後続品 適応:治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 |
リツキシマブBS点滴静注100mg・500mg「ファイザー」 (リツキシマブ(遺伝子組換え)[リツキシマブ後続2]) |
ファイザー | リツキサンのバイオ後続品 適応: ○CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫 ○免疫抑制状態下のCD20陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患 ○多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎 |
注目の品は…
ポストネスプの期待大きい「エベレンゾ」錠
今回一番の注目は、やはりエベレンゾ!
ポストネスプと言われている経口薬です。
エポジェン(エリスロポエチン)の登場から30年、とうとう経口薬で腎性貧血が治療できる時代になったんですねぇ…。
感慨深い。
2019年8月に発売されたネスプAGと、どう使い分けられるか注目ですね!
注射は透析施設、エベレンゾは薬局で出されると思うので、患者負担的にはその辺も関係してくるのかな?
ついでに今回、ネスプのBSが3剤承認されましたが…強く生きてくれ。
余談ですが、今後、エベレンゾの類薬が続々承認予定です。
SGLT2阻害薬を思い出しますね。
そしてSGLT2阻害薬のときと同様、一番乗りはアステラスでした。
申請担当部門の力が強すぎる。
貼るレキップ「ハルロピ」テープ
何でその有効成分を貼付剤にしたしシリーズで有名な久光さんから、ようやく出たイケてそうな貼付剤です。
名前も良いね。ロピニロールを貼るから「ハルロピ」。
わかりやすいぞ!
24時間ごと貼付なので、レキップCRと手間的には変わりませんが…。
飲むのと貼るのと、楽な方を選べるのが良きですね。
改良型ノボラピッド「フィアスプ」注
名前がかっこいい。
そしてノボラピッドから全面切替になるんでしょうか?
まだ添付文書が無いので詳細がわかりませんが、気になる一品です。
参考文献
1)各社プレスリリース2)各製品添付文書