フォシーガ、リンヴォックの効能等が追加されました(2021年8月)

7月の第一・第二部会で審議・報告された品目が適応追加されたようなので、まとめました。

効能等追加品目の一覧

今回承認された効能等追加品目の一覧です。
会社名をクリックすると、各社のニュースリリースに飛びます。
(直PDFのリンクもありますので、ご注意ください。)

効能等追加品目

販売名(一般名) 製造販売会社等 効能等追加事項
ウプトラビ錠0.2mg・0.4mg
(セレキシパグ)
日本新薬
*販売提携:ヤンセン
追加適応:外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症
フォシーガ錠5mg・10mg
(ダパグリフロジンプロピレングリコール)
アストラゼネカ小野 追加適応:慢性腎臓病
ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く。
リクシアナ錠15mg・OD錠15mg
(エドキサバントシル酸塩水和物)
第一三共 追加用法:出血リスクが高い高齢患者で1回15mgに減量する用量追加(非弁膜症性心房細動)
リンヴォック錠15mg・7.5mg
(ウパダシチニブ水和物)
アッヴィ 追加適応:アトピー性皮膚炎
フェントステープ0.5mg・1mg・2mg・4mg・6mg・8mg
(フェンタニルクエン酸塩)
久光協和キリン 追加適応:小児がん疼痛患者への適応拡大
イヌリード
(イヌリン)
富士薬品 追加用法:18歳以下の患者を想定した用法等追加
オプジーボ点滴静注20mg・100mg・120mg・240mg
(ニボルマブ(遺伝子組換え))
小野 追加用法:カボメティクスとの併用療法(腎細胞がん)
カボメティクス錠20mg・60mg
(カボザンチニブリンゴ酸塩)
武田 追加用法:オプジーボとの併用療法(腎細胞がん)
キイトルーダ点滴静注100mg
(ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))
MSD 追加適応:治癒切除不能な進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する結腸・直腸癌
PD-L1陽性のホルモン受容体陰性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
アブラキサン点滴静注用100mg
(パクリタキセル(アルブミン懸濁型))
大鵬薬品 追加用法:キイトルーダとの併用療法(乳がん)
カルボプラチン点滴静注液50mg・150mg・450mg「NK」
(カルボプラチン)
マイラン=日本化薬 追加用法:キイトルーダとの併用療法(乳がん)
ダラキューロ配合皮下注
(ダラツムマブ(遺伝子組換え)・ボルヒアルロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え))
ヤンセン 追加適応:全身性ALアミロイドーシス
ベルケイド注射用3mg
(ボルテゾミブ)
ヤンセン 追加適応:全身性ALアミロイドーシス(ダラキューロとの併用療法)
エンドキサン錠50mg、注射用エンドキサン100mg・500mg
(シクロホスファミド)
塩野義 追加適応:全身性ALアミロイドーシス(ダラキューロとの併用療法)
デカドロン錠0.5mg・4mg
(デキサメタゾン)
日医工 追加適応:全身性ALアミロイドーシス(ダラキューロとの併用療法)
ニトプロ持続静注液6mg・30mg
(ニトロプルシドナトリウム水和物)
丸石 追加適応:急性心不全(慢性心不全の急性増悪期を含む)、高血圧性緊急症
ブスルフェクス点滴静注用60mg
(ブスルファン)
大塚製薬 追加適応:ユーイング肉腫ファミリー腫瘍、神経芽細胞腫、悪性リンパ腫における自家造血幹細胞移植の前治療

留意事項通知・適正使用に関する通知が出ています

リンヴォック:最適使用推進ガイドライン策定

適応追加に伴い、最適使用推進ガイドラインが変更されています。3)

参考 リンヴォック 最適使用推進ガイドライン(アトピー性皮膚炎)[PDF]PMDA

オプジーボ:最適使用推進ガイドライン追加

併用療法の追加に伴い、最適使用推進ガイドラインが変更されています。4)

参考 オプジーボ 最適使用推進ガイドライン(腎細胞癌)[PDF]PMDA

キイトルーダ:最適使用推進ガイドライン追加

適応追加に伴い、最適使用推進ガイドラインが変更されています。5)

参考 キイトルーダ 最適使用推進ガイドライン(高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌及び結腸・直腸癌)[PDF]PMDA 参考 キイトルーダ 最適使用推進ガイドライン(乳癌)[PDF]PMDA
参考文献
1)各社プレスリリース
2)各製品添付文書
3)ウパダシチニブ水和物製剤の最適使用推進ガイドライン(既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎)について, 薬生薬審発0825第1号, 令和3年8月25日.
4)ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(腎細胞癌)の一部改正について, 薬生薬審発0825第9号, 令和3年8月25日.
5)ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(乳癌)の作成及び最適使用推進ガイドライン(非小細胞肺癌、悪性黒色腫、古典的ホジキンリンパ腫、尿路上皮癌、高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌、腎細胞癌、頭頸部癌及び食道癌)の一部改正について, 薬生薬審発0825第5号, 令和3年8月25日.