ツートラム、ロゼックスの効能等が追加されました(2022年5月)

4月の第一・第二部会で審議・報告された品目が適応追加されたようなので、まとめました。

効能等追加品目の一覧

今回承認された効能等追加品目の一覧です。
会社名をクリックすると、各社のニュースリリースに飛びます。
(直PDFのリンクもありますので、ご注意ください。)

効能等追加品目

販売名(一般名) 製造販売会社等 効能等追加事項
ツートラム錠50mg・100mg・150mg
(トラマドール塩酸塩)
日本臓器 追加適応:非オピオイド鎮痛剤で治療困難な疼痛を伴う各種がんにおける鎮痛
リンヴォック錠7.5mg・15mg
(ウパダシチニブ水和物)
アッヴィ 追加適応:既存治療で効果不十分な強直性脊椎炎
ロゼックスゲル0.75%
(メトロニダゾール)
マルホ 追加適応:酒さ
アドセトリス点滴静注用50mg
(ブレンツキシマブ ベドチン(遺伝子組換え))
武田 追加適応:小児適応追加(ホジキンリンパ腫)
オプジーボ点滴静注20mg・100mg・120mg・240mg
(ニボルマブ(遺伝子組換え))
小野 追加適応:1次治療の適応追加(食道癌)
ヤーボイ点滴静注液20mg・50mg
(イピリムマブ(遺伝子組換え))
BMS 追加適応:根治切除不能な進行・再発の食道癌
※オプジーボと併用
テセントリク点滴静注1200mg
(アテゾリズマブ(遺伝子組換え))
中外 追加適応:PD-L1陽性の非小細胞肺癌における術後補助療法

留意事項通知・適正使用に関する通知が出ています

リンヴォック:既存治療効果不十分時に投与

1 効能・効果等の一部変更承認に伴う留意事項の一部改正について
(2) リンヴォック錠7.5mg及び同錠15mg
(前略)
3. 強直性脊椎炎
本製剤の効能又は効果に関連する注意において「過去の治療において、既存治療薬(非ステロイド性抗炎症薬等)による適切な治療を行っても、疾患に起因する明らかな臨床症状が残る場合に投与すること。」とされているので、使用に当たっては十分留意すること。

オプジーボ:最適使用推進ガイドライン追加

併用療法の追加に伴い、最適使用推進ガイドラインが変更されています。4)

参考 オプジーボ 最適使用推進ガイドライン(食道癌)PMDA

テセントリク:最適使用推進ガイドライン追加

術後補助療法の追加に伴い、最適使用推進ガイドラインが変更されています。5)

参考 テセントリク 最適使用推進ガイドライン(非小細胞肺癌)PMDA
参考文献
1)各社プレスリリース
2)各製品添付文書
3)医薬品医療機器等法上の効能・効果等の変更に伴う留意事項の一部改正等について,令和4年5月26日,保医発0526第1号.
4)抗PD-1抗体抗悪性腫瘍剤に係る最適使用推進ガイドラインの策定に伴う留意事項の一部改正について, 令和4年5月26日, 保医発0526第2号.
5)抗PD-L1抗体抗悪性腫瘍剤に係る最適使用推進ガイドラインの策定に伴う留意事項の一部改正について, 令和4年5月26日, 保医発0526第3号.