基本的なデザインの原則-色の統一性を保つ

色の統一性は、視覚的な一貫性を保ち、プロフェッショナルな印象を与えます。
色の選択は、ブランドカラーに基づき、スライド全体で一貫した色使いを維持します。
色を使いすぎず、シンプルかつ明瞭なデザインを心掛けましょう。

1)疾患領域ごとに色味を揃える

例えば呼吸器疾患は「青」、消化器疾患は「緑」など、疾患別にテーマカラーを決めておくと、パッと見て何の資料かがわかりやすいです。
また、作る側も「今回はどの色にしようかな~?」と悩まずに済みます。

  

 

2)近い疾患の資料を集中的に作る際は、色を分ける

1)と矛盾するようですが、例えばA型肝炎~E型肝炎の資料を作る際に、全部同じ色味にすると大混乱に陥ります。
作る側は「今何肝炎の資料作ってるんだっけ…?」とイチイチ確認することになりますし、見る側も「今何肝炎の話してるんだっけ…?」と混乱します。

このような場合は、A型肝炎は「赤」、B型肝炎は「黄」…等のように、疾患ごとに色を分けた方が良いです。

 

3)製品名はブランドカラーに寄せる

薬剤師は常日頃から製品の資材や包装を見慣れていますので、ブランドカラーや包装の色味に寄せた方が、直感的に理解しやすいです。
特に複数の薬剤を色で表現する場合、ブランドカラーと反対の色を使うと(例えばワルファリンを緑・アスピリンを橙色で表現)混乱のもとなのでやめた方が良いです。

特にグラフの色は、自動で色が振り分けられるので注意してください。

4)強調色は統一性を持たせる

文章中で単語を強調する際に色を使う場合があるかと思います。
その際は、薬剤ごと、または属性ごと(製品名・作用機序・用法etc)で色味を統一するとわかりやすいです。

統一感なく色を使うと、見た人は「この色分けに意味はあるのか?」と悩んでしまいます。
毎回色を決めるのが難しい場合は、「強調色は赤を使う」「青を使う」と決めた方がストレスなく資料が作れるかと思います。

 

 

今回は、資料を作成する際に私が気を付けている「色」に関するお話でした。
色をうまく使えるようになると、資料の第一印象がグッと良くなります。
ぜひ明日の資料作成の参考にしていただければ幸いです。ではまた次回。

 

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