基本的なデザインの原則-スライドテンプレートを使う

テンプレートを使うことで、フォント、色、レイアウトが統一され、受講者に整理された印象を与えます。
また、テンプレート使用で作成時間が短縮され、内容の充実に集中できます。

カラーパレットに続き、スライドも基本的にはテンプレートをいくつか用意し、内容によって使い分けると良いです。

1. 所属団体のテンプレートを使う

所属団体を代表して参加する場合は、所属団体のテンプレートを使います。
その他、所属団体の規定で決まっている場合は、それに従います。

特に就職説明会など、複数の企業・団体が参加するイベント・セミナーの場合は、所属団体のテンプレートを使った方が適切な場合が多いです。
なお、前例(過去に同一のイベントに参加した等)がある場合は、基本的には踏襲した方が無難です。

業務ではなく、イチ薬剤師として講義実施する場合は、所属団体のテンプレートを使わない方が良いケースもあります。
悩ましい場合は、上司に確認しましょう。

 

2. カラーパレットから作成する

所属団体のテンプレートを使わない場合、前記事で決めたカラーパレットを使ってテンプレートを作成します。
カラーパレットの一番濃い色をタイトルの地にするだけで十分です。

下地は深い理由がない限りは白が良いです。
理由は(1)白だと余計な情報が無いので、スライドの中身に集中できる、(2)どんなカラーパレットにも対応できる、(3)印刷時に余計なインク代がかからない、の3点です。

 

もう少しポップにしたい場合は、以下のようにカラーパレットから色を抽出し、当てはめていくだけでも良い感じのスライドが作れます。

私は上下にラインを引いて、下のラインを「一番濃い色」、上のラインを「下のラインと同系色の少し薄い色」、タイトルの地をベースカラーにするのが好きです。
ベースカラーはカラーパレットの一番薄い色が良いですが、全部濃い色の場合は薄いグレーやベージュ、またはカラーパレットのいずれかの色を薄くした色が良いでしょう。

 

3. ロゴや使用用途、日付などを入れる

社外用で所属団体や依頼先のロゴ等を入れる場合は、右上が邪魔にならなくて良いと思います。
ロゴは規定(余白を何mm取る、地の色は白等)があると思うので、それを順守してください。

社内用で「confidential」「●●研修用」等の記載を入れる場合も、同様の理由で右上が良いです。
なにも記載するものがない場合も、日付や用途を書いておくと、次に使いまわすときに便利です。
(あれ…これいつの情報で作ったんや…?となるので)

特に疾患や薬剤のスライドの場合、ガイドラインが変わると全面見直しになるケースが多いので、いつの情報で作ったのか、は絶対に書いておいた方が良いです。

 

4. 参考スライドはデザインを分ける

参考用のスライド(メインストーリーには不要だけど、知っておいた方が便利なもの。Appendixなど)は、デザインを変えると見やすいし喋りやすいです。

例えばタイトルの地をグレーにする、薄い色を使って四角で囲うなど、メインのスライドよりは目立たないデザインにすると、「あ、これは参考情報なんだな」ということが視覚的にも伝わりやすいです。

 

 

今回は、スライドテンプレートを使おう!というお話でした。
テンプレートを使うことで、高品質な資料を短時間で作成することができます。
試しに何個か作ってみていただければ幸いです。ではまた次回。

 

本記事の使用ツール
・序文の案出し:Chat-GPT(https://chatgpt.com/)
・文章作成:Simplenote(https://simplenote.com/)
・画像作成:Canva(https://www.canva.com/)