どうも~Best of ASCO 2019 in Japanに行きそこねた小石です。
がんって毎年のように新薬が出ますし、新薬が出るたびに標準治療も変わっていく(ことが多い)ので、ついていくのが大変ですよね。
がん治療のトレンドをおさえるためには、ASCOの注目演題を知っておくと良いです。(ASCOってなんぞ??という方はこちら!)
ASCOでの発表如何によって、標準療法が変わったり変わらなかったりするので、がん治療に関わる人は概要だけでも追っておいた方が良いかと~。
というわけでASCOの概要をサクッと知れる、オススメサイト&セミナーを紹介します。
ASCOってなぁに?
ASCO(アスコ:American Society of Clinical Oncology)は、米国臨床腫瘍学会の略称です。
世界最大のがんの学会ですね!
今年は5/31~6/4の開催でした。
「ASCOで○○が発表されて~。」という文脈で使われる場合は、大体ASCOの年次総会を示しています。
がん領域で注目の臨床試験はASCOの年次総会で発表されることが多いため、世界中が注目している総会なのです。
オススメサイト
CareNet
概要をサクッと知りたい場合は、CareNetさんがおススメです。
おそらく会場で撮っていると思われる、速報のビデオが臨場感あって良き。
ASCO関連の記事としては、一番早いんじゃないかなぁ。
参考
ASCO2019現地速報 肺がん(1)CareNet(要会員登録)
ちょっとしてからレポートもアップしてくれます。
英語ダメダメ勢としてはありがたい…。
参考
ASCO2019レポート 肺がんCareNet(要会員登録)
ASCO Direst Express
こちらも早いぞ~。発表後24時間以内にUPされるようです。速い!
しかも解説スライドをPDFでダウンロードできる!親切!
日本の○○がん診療ガイドラインを見た後に、CareNetさんとASCO Direst Expressさんの動画を見れば、大体ふんわり知ったかぶり出来るレベルにはなるかと思います。
ちなみに協賛企業は毎年変わってる気がします。
今年はアッヴィさんですが、去年は中外さんだったような…。
参考
ASCO Direst ExpressASCO Direst Express
要ID・Passですが、下記ページに書いてあるので登録不要です。
オンコロ
ある薬剤、ある試験の記事を見たい場合は、オンコロさんがおススメです。
とにかく記事が多い!
臨床試験名でググると、メーカーのプレスリリースより先にオンコロさんの記事がヒットすることも多いです。すごい!
個人的にはオンコロさんの記事を読んでからASCOのアブストラクトを読むと、サクッと理解できて重宝しています。
消化器癌治療の広場(2019.8.15追記)
Key先生に情報いただいたので追記しました。
おぉ!ステキなまとめ記事!!
ワイはここもチェックしてるでー!
消化器癌治療の広場https://t.co/vMVDdDJqeJ https://t.co/Cr0TWslVj5
— Key🔑薬剤師リーマン𝕏個人事業主✖︎薬マネ❇️ (@key_Pharma_FP) July 23, 2019
ASCOの注目演題がレポート形式で掲載されています。
監修コメントと図とまとめだけ読めば、大体のインパクトがわかる構成になっててありがたい。
ASCOだけでなく、EMSO(欧州の学会)のレポートもあります。
消化器癌のトレンドは、このサイトだけでおさえられるのでは…!
その他、消化器癌のことが「これでもか!」とまとまっています。
レジメンとか副作用対策とか…。
これから消化器癌について勉強したい人にもオススメです。
私も勉強しよっと。
おススメセミナー
Best of ASCO in japan
日本臨床腫瘍学会が、毎年7月に開催しています。
(今年はもう終わりました)
非会員は4万円弱かかるぞ!
参考
Best of ASCO 2019 in japan日本臨床腫瘍学会
今年のプログラムはこちら。
参考
Best of ASCO 2019 in Japanプログラム(PDF)日本臨床腫瘍学会
このセミナーの本髄はディスカッション部分です。
試験結果だけなら上記サイトでも知ることができますが「じゃあそれが明日からの治療にどう関わるのか」を知れるのはこのセミナーだけ。
そこに4万円の価値があるんですねぇ…。
メーカー協賛のため、スポンサードセミナーもあります。
ただ、そこまでメーカー色が強いセミナーではなく、普通に勉強になるのでもし参加するならスポンサードセミナーも参加したほうが良いかと。
なお、参加する際は各領域のガイドラインを読んでおくことと、上記サイトでの予習を強く勧めます。
説明のスピードが速い(多分専門医向けのスピードなんだと思う)ので、予習ナシで行くと光の速さで置いていかれます。
現在の標準療法がわからないと、ディスカッションも良くわからず終わってしまうので、参加費がもったいないです。
個人的には、肺がん・乳がん・大腸がんあたりは予習していった方が良いかと思います。
ちなみに服装はオフィスカジュアル位が良いかと思います~。
前に参加したときは、
男性:スーツと私服半々
女性:スーツ少なめ、オフィスカジュアル系が多い
という印象でした。
色味は無彩色か、落ち着いた色合いが多かったです。
あと席によってはめちゃくちゃ寒いので、寒がりさんは羽織るもの必須です。
どこから見るべきか?
全部見るのは大変ですし、心が折れると思いますので、個人的には以下の領域から勉強し始めるのをオススメします。
1. 身近に感じる領域
(かかりつけの患者さんにいる・親族や知人にいるetc)
2. 外来で治療することが多い&患者数が多い領域
(肺がん・乳がん・大腸がんetc)
3. 近場の病院が得意としている領域
(処方箋が流れてくる可能性が高いかも)
私は肺がんから見ていく予定です~。
夏が終わるまでには見たいな…!(レベル低めの目標)
2019.7.23 公開
2019.8.15 消化器癌治療の広場を追記(Key先生ありがとうございます!)