デザインセンスって天賦の才だと思っていませんか?
実は2,000円(税別)で買えるんですよ。
というわけで、資料作成がおしごとの小石が、「これは役に立ったぞ-!」というオススメ書籍を紹介します♪
第一弾はノンデザイナーズ・デザインブックです。
どんな本なの?
プロで無くても、読みやすいデザイン、伝わるプレゼン資料、わかりやすいレイアウトを作りたい。
そんなあなたのための、デザインの基本書。
この本は、デザイナーじゃないのにデザインをしないといけなくなった一般市民、つまりアナタのための本です。
デザインを外注するほどの重要資料ではないけれど、出来る限り良い感じに作りたいよね。という場合に、どういった点に気をつければ「良い感じ」になるのか。
その基本的なエッセンスが凝縮されています。
この本で得られること
- わかりやすい資料を作成するスキル
- わかりづらい資料を手直しするスキル
- 情報をまとめる力
たいていの人は、悲惨なデザインのページを見て、気に入らないと言うことはできますが、それを直す方法を知らないのです。
4つの基本原則。
これを知るだけで、あなたのデザインはずっとぐっと、良くなります。
この本を読んで一番良かった点は、「なぜそのデザインにすべきか」を論理的に説明できるようになったことです。
この本で紹介されている「4つの基本原則」(近接、整列、反復、コントラスト)を守って作成された資料は、実際とても見やすいのですね。
逆に見づらい、何が言いたいのかわからない資料は、ほとんどの場合この原則が守られていません。
そういったわかりづらい資料をチェックした際に「ここを揃えた方が良いよ。」とか「ここのフォントはもっと目立たせた方が良いよ。」とか、改善点を具体的にアドバイスできるようになったのは、この本を読んだところが大きいです。
また、基本原則を守るためには、そもそも頭の中で情報をしっかり整理する必要があります。
目立たせるべきトコロはどこか、どのようにグルーピングすべきかなどを考えながら資料を作成するので、情報をまとめる力がついたかなーと、個人的には思っています。
(まだまだ修行中ですが、とりあえず去年よりはマシになった気がする・・・!)
参考までに、基本原則を守ってスライドを作成してみました。
なんとなーく文章の構造がパッとわかりやすい点を、感じていただけると嬉しいです。
(感じてもらえなかったら、私の修行不足です・・・。)
ちなみに薬剤師法をサンプルに使ったのは、著作権が無いわかりづらい文章、を考えた際に思いついたからです~。
法律読みづらいよね。
読んで欲しいひと
- デザイン初学者
- 良い感じの資料を作りたいひと
- 褒められたいひと
この本は、デザインやタイポグラフィーの学習に割ける時間やお金はないものの、自分の作るページを見栄えよくする方法を知りたいという人を対象にしています。
ここ5年で30冊くらいデザインの本を買って読んだ結果、「初めて資料を作成する後輩にオススメしたい書籍 第1位」に輝いたのがこの本です。
守らなければならないルールが体系だって書かれているので、「基本をイチから学びたい!」という人は、この本一択です。
デザインセンスは2,000円(税別)で買えるのです。
もちろん初学者以外にもオススメです。
フォントサイズや文章の構成をこねくり回していると、知らず知らずのうちにルールから外れてしまうことがあります。
そういった際に、もう一度この本を読み返すと初心に戻ることができます。
かくいう私も、職場の机の中に、この本を常備しております。
デザインに詰まったときに読み直すと、新たな発見がありますよ。
あと、デザインを勉強すると褒められます。
職場のメンバーを思い浮かべてみるとわかるように、デザインの勉強をしている人って意外と少ないんですよ。
資料を作る際も、なんとなく前例を踏襲して作っている人が多いと思います。
そんなところに、ちょっと良い感じのデザインの資料を持って行くと「見やすいね!」とか「わかりやすいね!」とか、結構褒めてもらえます。わーい。
「職場で見せる人がいない!」というときは、(著作権などに注意しつつ)Twitterに流していただければ、私が喜びます。
オススメしづらいひと
- 100ページ以上の本が生理的に無理なひと
- 英語が生理的に無理なひと
- 実践的な情報が欲しいひと
この本、200ページ以上あります。
ページの半分以上はサンプル画像なので「文字ばっかりー!」という印象は受けませんが、厚い本がツライ人は厳しいかもしれません。
また、著者がアメリカ人なので、サンプル画像はすべて英語です。
英語がわかる必要はありませんが、英語を見るのもイヤ!という人は止めておいた方が良さそうです。
あとは英語ベースでデザインが語られているので、フォントの項など、日本語にそのまま適用するのが難しい項目もあります。(巻末に、和文のための補足があります)
体系だった基礎の取得にはとても便利ですが、「明日使うスライドのデザインに困ってる!」というような、切羽詰まっている状況の場合は、日本語ベースで書かれた本をオススメします。
参考:目次(第3版)
手持ちの本が第3版なので、その目次を転載しています。
第4版はちょこっと違っているかも。
- ジョシュアツリーの悟り
- 近接
- 整列
- 反復
- コントラスト
- 復習
- カラーを使う
- おまけのチップス&トリック
- 活字(と人生)
- 活字のカテゴリー
- 活字のコントラスト
- さて、わかりましたか?
- クイズの答え
- この本で使った書体
- Appendix(和文のための補足 ほか)