オルケディア・シムジアの効能等が追加されました(2019年12月)

11月の第一・第二部会で審議・報告された品目が適応追加されたようなので、まとめました。

効能等追加品目の一覧

今回承認された効能等追加品目の一覧です。
会社名をクリックすると、各社のニュースリリースに飛びます。
(直PDFのリンクもありますので、ご注意ください。)

効能等追加品目

販売名(一般名) 会社名 効能等追加事項
オフェブカプセル100mg・150mg
(ニンテダニブエタンスルホン酸塩)
日本べーリンガー 追加適応:全身性強皮症に伴う間質性肺疾患
オルケディア錠1mg・2mg
(エボカルセト)
協和キリン 追加適応:下記疾患における高カルシウム血症
・副甲状腺癌
・副甲状腺摘出術不能又は術後再発の原発性副甲状腺機能亢進症
アドセトリス点滴静注用50mg
(ブレンツキシマブ ベドチン(遺伝子組換え))
武田 追加適応:CD30陽性末梢性T細胞リンパ腫
追加用法:小児用量の追加(再発または難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫および末梢性T細胞リンパ腫)
キイトルーダ点滴静注20mg・100mg
(ペムブロリズマブ(遺伝子組換え))
MSD 追加用法:・インライタとの併用投与(根治切除不能又は転移性の腎細胞癌)
・単独投与、化学療法との併用投与(再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌)
献血ヴェノグロブリンIH5%静注・10%静注
(ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン)
日本血液製剤機構 追加適応:抗ドナー抗体陽性腎移植における術前脱感作
献血ベニロン-I静注用500・1000・2500・5000
(乾燥スルホ化人免疫グロブリン)
KMバイオロジクス帝人ファーマ 追加適応:視神経炎の急性期(ステロイド剤が効果不十分な場合)
サバクサ配合点滴静注用
(セフトロザン硫酸塩/タゾバクタムナトリウム)
MSD 追加適応:敗血症、肺炎
シムジア皮下注200mgシリンジ・オートクリックス
(セルトリズマブ ペゴル(遺伝子組換え))
UCBアステラス 追加適応:既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
ダラザレックス点滴静注100mg・400mg
(ダラツムマブ(遺伝子組換え))
ヤンセン 追加適応:レナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与(多発性骨髄腫)
バベンチオ点滴静注200mg
(アベルマブ(遺伝子組換え))
メルクバイオファーマ
*販売提携:ファイザー
追加適応:インライタとの併用投与(根治切除不能又は転移性の腎細胞癌)
ボトックス注用50単位・100単位
(A型ボツリヌス毒素)
GSK 追加適応:既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁、既存治療で効果不十分又は既存治療が適さない神経因性膀胱による尿失禁
用法変更:用量の変更と投与部位の追加(上肢痙縮)

 

留意事項通知・適正使用に関する通知が出ています

キイトルーダ:最適使用推進ガイドライン改訂

適応追加に伴い、腎細胞癌と頭頸部癌の最適使用推進ガイドラインが改訂されています。3)

他のガイドラインもちょこちょこ更新されております。
下記リンク先にある通知に、新旧対比表があるのでご参考まで。

参考 最適使用推進ガイドライン最新版PMDA

バベンチオ:最適使用推進ガイドライン改訂

バベンチオも、適応追加に伴い、腎細胞癌の最適使用推進ガイドラインが改訂されています。4)
メルケル細胞癌の方も、ちょっぴり更新されております。

参考 最適使用推進ガイドライン最新版PMDA

 

参考文献
1)各社プレスリリース
2)各製品添付文書
3)ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(腎細胞癌、頭頚部癌)の作成及び最適使用推進ガイドライン(非小細胞肺癌、悪性黒色腫、古典的ホジキンリンパ腫、尿路上皮癌及び高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌)の一部改正について, 薬生薬審発1220第5号, 令和元年12月20日.
4)アベルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドライン(腎細胞癌)の作成及び最適使用推進ガイドライン(メルケル細胞癌)の一部改正について, 薬生薬審発1220第1号, 令和元年12月20日.